日々の暮らしと建築と

知り合い0で十和田に移住した株式会社WAAの日々

移住したから分かる十和田の魅力:観光名所だけではない自然の豊かさ

車で30分走れば体験できる美しい自然 

私たちの移住先は、十和田市の中でも比較的市街化されている、中心街の一角にあります。市役所や図書館、美術館などは歩いて15分ほど。東京の感覚で言えば、最寄り駅まで歩くようなイメージでしょうか?

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また、ご多分に漏れず車社会でもあり、東京にいるときには週末くらいしか利用していなかった自動車も毎日のように利用することになります。

 

そのような暮らしの中で、奥入瀬渓流十和田湖八甲田山などの観光ガイドブックに載っているような自然豊かな場所にも、車で30分ほど走れば行けるという贅沢を知り、時間を見つけては足を運ぶようになりました。

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観光地としても有名だとは思いますが、さすがにオフシーズンの平日などは人もまばらで(土日ですらガラガラの時もあります)、この豊かな自然と1対1で対峙できるような贅沢な時間を過ごすことができます。日常の喧騒をリフレッシュするにはもってこいです。

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自然の良いところは、ありきたりな言葉で言えば、春夏秋冬で違った表情を体験できること。

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十和田の場合は、八甲田付近は冬にしっかり雪が降るので、またそのそれぞれの季節にメリハリがあって、いつ行ってもマンネリ化しない良さがあります。

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もう少し細かく目を光らせると、朝日なのか夕日なのか、晴れなのか雨なのか、などちょっとした時間や天候の違いでも、川を流れる水の量や透明度、反射によるキラメキや霧、木洩れ日など様々な自然現象を体験できます。

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移住初期はガイドブックに載っている名所を巡るような日々でした。

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そのような場所は、良くも悪くも、、、とてもアクセスが良く、車で行ってちょっと歩けば体験できるような気軽な場所が多いように思います。

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もちろんガイドブックは観光客をターゲットに作られています。旅で訪れた僅かな時間で最大限に魅力を堪能してもらおうとしているので、その趣旨にはとても良く沿っていると思います。

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(たかだたか2年目ですが)「地元」として何度も訪れていると、どんどん好きになり、他にももっとステキな場所は無いものか?

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もっとディープな場所に行ってみたいな、と思うようになってきました。

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岩木登「普通の人が行けるところで写真を撮ってもつまらない 」

そんな折、移住者と地元の方との交流の場でもある、「シャベリ場屋台」で写真家の岩木登さんとの出会いがありました。

知り合い0で十和田に移住して苦労したこと、助かったこと:友達編 - 日々の暮らしと建築と

 

岩木さんは、焼山エリアにスタジオを構え、ネイチャーフォトとして奥入瀬、八甲田、十和田湖周辺の写真を撮っています。

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何となく存在は聞いたことがありましたが、実際に会って話をしていると、人間味があってとても面白いおっちゃんで、、、(笑)

見出しは、その時に会話していて私が岩木さんに魅かれた一言です。

 

地図を見て、ここに面白そうな滝がありそう、ここからあの場所を撮ったら面白いんじゃないか?など想像を膨らませ、道なき森の中を地図と方位磁石、高度計を頼りに探検しているようです。

時にはテントをもって、現代の人が行かないような奥地にもどんどん探検しに行って写真を撮る。

 

もうこの時点で他の人にはマネのできない、十和田の本物の自然を撮れそうな気がしますよね。

 

そんな岩木さんは写真塾なるものを開催し、月に2回ほど塾生の方と一緒に写真を撮りに出掛けているとのお話を聞き、これはもう入るしかない!と、すぐに入塾を希望しました。

 

十和田湖の飛沫氷

初めての撮影は、2018年1月中旬に十和田湖の飛沫氷(しぶきごおり)でした。

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飛沫氷とは、湖の水が風邪などで波立った際に、淵にある岩や樹木の枝に付着して凍る自然現象によるもので、寒さや風などに影響を受けます。

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飛沫氷なんて言葉すら初めてで、現物を見るのも初めてだったので、早速入塾した効果ありの経験ができました。

 

この日は午後3時頃に現地集合し、日没と飛沫氷を撮ろうというものでした。生徒は大体10~15人程度。簡単なレクチャーなるものの後、自然と思い思いの撮影スポットを見つけ、各自撮影に入るというものでした。

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「えっ、カメラの設定とか撮影のコツとか、色々と教えてくれないの?」と戸惑いながらも日没は待ってくれません(笑)

当時は何となくで、必死に撮っていたように思います。

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撮影が終わると、各々の成果をFBで報告。岩木さんの写真はもちろんのこと、他の塾生の方も飛沫氷や十和田湖、夕日、そのあとのブルーモーメントなど、本当に素敵に撮れていて感動したのを覚えています。

 

最後に

そんなこんなで、入塾から半年以上が経ち、座学でカメラ設定やデジタル現像に関するレクチャーなども受け、少しだけカメラの腕も進歩してきました。今でも月に2回ほど、知らなかった十和田の魅力に出会うような日々を過ごしています。

 

どんなまちでも言えることだとは思いますが、観光で一時的に訪れる際に感じる魅力もあれば、暮らしているからこそ出会えるその場所、その瞬間ならでは魅力もあると思います。

 

今回は写真家の岩木登さんに教えて頂いた十和田の魅力ですが、また別の方を通すと違った魅力を発見できるかもしれません。もしかすると私たちならではの視点で新たな十和田の魅力をお伝えできる日が来るかもしれません。

 

そのような魅力について、今後も継続的に記事を更新していければと思います。