移住したから分かる十和田の魅力:2018年5・6月の八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖付近の風景
十和田の自然の魅力:2018年5・6月
個人的な体験をもとにした小さな世界ではありますが、観光名所だけではない十和田の自然の豊かさを、ガイドブックに載っていないような場所を中心に紹介できればと思います。
今回は2018年の5月・6月の風景です。この時期の十和田の魅力は、雪解けで水嵩の増した川や湖、新緑の透き通った緑です。
5月
八甲田の山頂には多少白い部分も残りますが、雪解けが進み十和田湖などには雪解け水などが流入し、水位も高くなります。
湖の畔では、グリーンタフと呼ばれる石灰岩も顔を出しており、透明な十和田湖の水に触れることで、とてもきれいなエメラルドグリーンに見えます。
十和田湖ではカヌーを楽しむことができ、風のない天気の良い日には、影が水底まで落ち、まるで空に浮遊しているようにさえ見えます。
新緑の柔らかな緑と、湖の清々しい青が融合するとても爽やかな風景です。
湖に浮かぶことで、自然に包まれている感覚がより強まる不思議な体験をできます。
5月は、ちょうど田植えの時期でもあります。
田んぼ一面に張られた水が鏡のような効果を果たし、美しい風景が広がります。
気温の上がってくるこの時期は、沢登りを楽しむこともできます。まだ冷たい川に足を入れながら滑らないように慎重に登っていきます。
川沿いをひたすら上ると、同じ川でも色々な表情を楽しむことができます。
6月
梅雨に入ると、雨雲に覆われた中での渓流散策を楽しむことができます。
朝霧によって周囲の彩度が落ちた風景はとても幻想的です。
雨上がりには、岩やそこに生える苔が鈍く黒く光り、しっとりとした風景を楽しめます。
雨水で青々とした木々に包まれます。
十和田湖は水力発電を行っているので、周囲を流れる川は、十和田湖と同じ水位にて水量調整のために堤防を設けています。
その堤防を越える場所まで川を登ると、流れる水に濁りの少ない源流を楽しむことができます。
光が透過し、水は青く見えます。
滅多に人が入らないため、自然の荒々しさも残っています。
光と影のコントラストで、水の色が大きく違って見えるのも、透明度の高い源流の特徴です。
終わりに
十和田の市街地も公園や道路沿いの並木、防風林など多くの木々に囲まれているので、フレッシュな新芽に囲まれた公園などが恋しい季節です。
奥入瀬渓流を歩いていても木洩れ日がとてもきれいです。川の流れを身近に感じながら、程よく涼しい気温の中の散歩は日々の疲れを忘れさせてくれます。
桜の開花も全国平均に比べると遅く、年にもよりますが、4月下旬から5月の大型連休にかけて見ることができます。
次回は遅い春の後にやってくる、東北の短い夏の景色を紹介できればと思います。