移住したから分かる十和田の魅力:2018年1~4月の八甲田、奥入瀬渓流、十和田湖付近の風景
十和田の自然の魅力:2018年1~4月
個人的な体験をもとにした小さな世界ではありますが、観光名所だけではない十和田の自然の豊かさを、ガイドブックに載っていないような場所を中心に紹介できればと思います。
今回は2018年の1月~4月までの風景です。この時期の十和田の魅力は、雪や氷の白い世界と、春の芽吹きです。
1月
氷瀑と呼ばれ、滝が凍る現象です。
奥入瀬渓流の本流にある滝は、水量もあり、湖から湧き出る水などにより水温もあるので、凍りにくいですが、支流にある滝では氷瀑が起こりやすいです。
滝の流れが完全に凍るまでは、氷柱のようにどんどん伸びていきます。
中でも、水量の多い滝が凍ると圧巻の風景です。
2月
初旬の寒さのピークから下旬に向け徐々に和らいでいくような季節です。
引き続き奥入瀬渓流の本流から、いくつかの氷瀑を見ることができ、馬門岩の氷瀑は有名です。
1月に降った雪なども残っていて、山間部の雪の量は2月が一番あるかもしれません。
3月
八甲田の麓では最低気温が氷点下以上の日も多くなり、雪の下で眠っていた植物たちが目を覚まします。
八甲田の中腹にある沼は、まだ水面が凍った上に積もった雪が残っていて、湖面を歩くこともできます。
下旬くらいになると熊も冬眠から目を覚まし、残っている雪の上に熊の足跡を目撃する方も出てきます。
4月
小さな川なども流れを取り戻し、水芭蕉などが顔を出し始めます。
八甲田のゴールドラインも冬季の閉鎖期間を終え、雪の回廊として高さ5m前後の絶壁で迎えてくれます。
睡蓮沼では、まだまだ積雪量も多く、半分以上埋もれている樹木も多く見受けられます。
山頂では5月初旬の連休までスキーを楽しむ人もいますが、概ね4月で雪景色ともお別れになります。
終わりに
十和田の市街地はというと、一回の冬あたり雪掻きをするのは、多くて10回程度のように思います。
市街地の積雪量はそれほど多くなく、東京から移住した私たちにも暮らしやすいです。ただ、八甲田からの吹きおろしや太平洋からのヤマセなど風の影響もあり、最低気温は-15℃に達するような日もあります。
道路が凍結するので、朝夕の運転には神経を使うような時期です。
4月に湿ったドカ雪が一回降ると、それは冬の終わりを告げ、そのあとは気温もどんどん上がって春まっしぐらになります。
次回はそんな春から夏への景色を紹介できればと思います。