十和田市の奥入瀬温泉郷(焼山エリア)に新たな旅館「灯と楓」と焼鳥バル「薪(nina)」がオープン
旅館のリノベーション(改修)
2年ほど空家となっていたホテルを旅館にリノベーションした施設です。内装の一部を私たち、渡部環境設計事務所が設計しました。リノベーションされて生まれ変わった旅館は、新たな地域の拠点施設として再出発します。
施設の大きな構成は、旅館である「灯と楓」と併設する焼鳥バルの「薪」(←アイヌ語でニナ)となっています。
奥入瀬温泉郷
場所は、十和田の市内から車で30分ほどにある奥入瀬温泉郷です。焼山と呼ばれているエリアで、十和田市内からみると奥入瀬渓流や十和田湖、八甲田山の玄関口にあたります。温泉郷と名のある通り、周辺には星のリゾートの奥入瀬渓流ホテルや森のホテル、野の花焼山荘、奥入瀬グリーンホテル、南部屋などの温泉を完備した宿泊施設があります。各宿、日帰り温泉としても利用できます。
エリア内には、スキー場もあるので、冬になると十和田市内からのスキーヤーも多く利用しています。
奥入瀬温泉「灯と楓」
もともとおいらせという名のホテルとして営業していた施設の改修し、新たに旅館としてオープンしました。部屋は和室を中心に構成され、畳敷きの廊下や、陸奥湾で取れたホタテから作った漆喰塗りの壁や天井、木のルーバーなどを多用した温かみのある内装となっています。
温泉は城ヶ倉から引いた源泉かけ流しとなっており、加水を行わずに湯量によって温度調整しているため温泉効果は抜群です。
浴槽には十和田石をふんだんに利用していて、淡い青色がとてもキレイです。浴室の天井は青森ヒバを全面に張ってあります。
浴室の外には手入れのされた庭があり、とても開放的です。
また、浴槽は高さの浅い部分を設けているので、小さなお子様連れでも一緒に入浴しやすくなっています。この地域の自然を感じながら家族でゆっくりと寛ぐことができます。
焼鳥バル「薪(nina)」
薪は旅館に併設された居酒屋兼宿泊者の食事スペースです。支配人が東京の老舗にて修行を重ねた焼鳥を中心に、十和田で取れた新鮮な野菜などを多く使った居酒屋です。この地域ならではのメニューも数多く取り揃えてあるので、地場のものを味わうことのできる居酒屋となっています。
日本酒や焼酎の品揃えも充実していて、日によっても異なりますが、運が良ければ中々手に入りにくいレアなお酒を飲むこともできます。
旅館に併設されている居酒屋ではありますが、宿泊客の方だけでなく、誰もが利用できる飲食店となっています。近所にお住いの方や、近くの旅館に宿泊されている方、近くの旅館の仕事終わりの従業員の方などが多く利用しているようです。
居酒屋としては夕方18時~23時まで営業しています。近所には似たような居酒屋が無いので、近くにお越しの際はぜひ利用してみてください。
気さくな若オーナーの気配り
施設内にはオーナー自らが手作りした内装や装飾品が溢れています。まだ、30代と若いのですが、八戸のホテルを経営し、経営を立て直した経験やノウハウなどに基づき、お客様のためになることに関しては手を抜きません。
手先が器用で、お客様のためにと思い付いたらすぐにご自身で製作し、身の回りをセンス良く使い勝手の良い環境に変えていきます。
また、入浴の際のアメニティ用品など、お客さん目線で品揃えが充実していています。
宿泊先で従業員の隅々まで目の行き届いた「おもてなし」が、旅に良いエッセンスを加えてくれるでしょう。
ここ灯と楓は、その様なステキな宿泊体験ができる施設です。奥入瀬渓流や十和田湖・八甲田山の自然と、スタッフのおもてなしに満たされた旅館で過ごす癒しのひと時を味わいに、ぜひ利用してみてください。
奥入瀬温泉 灯と楓
金~月を中心に素泊まり、朝食付き、2食付きプランがあります。
焼鳥バル 薪(nina)
営業時間:月、金、土、日の18:00~23:00