日々の暮らしと建築と

知り合い0で十和田に移住した株式会社WAAの日々

野辺地のお勧めスポット、自遊木民族珈琲

野辺地町

十和田から北に一時間、陸奥湾に面する野辺地町は、ロシアワールドカップで活躍した柴崎選手の生まれ故郷としてTVで見聞きした方も多いのではないでしょうか?陸奥湾に隣接し、恐山のむつ市やマグロで有名な大間、青森市、三沢、八戸市などへの移動の際には必ず通るジャンクション的な場所になります。

町が海に面していることから、ホタテの養殖が盛んです。また、海からすぐ近くに山もあり、積雪量が多いことからスキーも盛んな地域です。

 

私たち、渡部環境設計事務所青森県内での初プロジェクト「榑縁の家」も野辺地にあります。

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自遊木民族珈琲

今回は、そんな野辺地町にある自遊木民族珈琲さんに行ってきました。

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祖父母が暮らしていた築50年ほどの民家を、一年くらいかけてお二人で改修し、飲食できる店舗として2017年にオープンしました。買えば何でも手に入る時代ですが、自分たちでできることは何でも自分たちで行うことをモットーに、田舎暮らしの楽しみ方を発信している珈琲屋さんです。

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店舗を持つ前から、県内をはじめとする各イベントに出店していたので、お店ができた際には、いつでもお二人の提供する珈琲と食べ物を楽しむことができると、喜ぶ声を耳にしました。

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気ままな猫のそばゆちゃんにも会えるかも。

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私たちは、十和田で仲の良い移住仲間の「字と図」のお二人に紹介頂いたのをキッカケに、何度か足を運ぶようになりました。

jitozu.com

 

今回お邪魔させていただいたのは、9月1日に彼ら主催のイベント「CAMP MARKET」があり、出店者として招待されたのでその打ち合わせです。

 

設計事務所が飲食店の開くイベントに参加?

ちょっと聞きなれない変わった状況ですが、そこが自遊木民族珈琲さんの面白いところ。

県内をはじめ東北ではクラフト市ブームもあって様々なマーケットが開催されています。私たちも移住をキッカケに東京では中々無かったこのようなイベントに出かけ、休日の楽しみになっていました。

イベントで気に入ったお店を見つけると、次はどこのイベントで会えるかな?と検索していき、次のイベントでまたステキなお店に出会う。そんなステキな出会いが連鎖する楽しい体験です。

東北には様々な手仕事やこだわりの飲食を提供する方々が多いなぁと、改めて感じました。

今回は、青森県でも津軽地域と呼ばれる青森市弘前市を中心に盛り上がりを見せていますが、南部地域と呼ばれる野辺地や十和田、八戸や五戸の方では、イベントの頻度も少ないので、自分たちで盛り上げていこうと、自遊木民族珈琲のお二人が企画したイベントです。

 

どうせやるなら、他では体験できないことを

イベント自体に明確なコンセプトがあり、そのコンセプトに賛同する方が出店者として集まり、お客として楽しみに来る。そんな出店者やお客さんが垣根無く一体になれるイベントを企画して、「Make a village」をテーマにキャンプ場にて1泊しながら親睦を深めるようなイベントです。

キャンプをするために、必要な食材や食器を買える店、調味料やタレを提供する店、食べ終わった後の食器を洗う洗剤や石鹸を扱うお店、遊び道具を買える屋台など、キャンプにまつわる身の回りのものが揃う店舗など、1店舗だけでは完結しない村のような状況を作り、生活を「手作り」することをキーワードに挙げています。

 

私たちの仕事は、物を売るような形態ではないので、ワークショップとして普段の生活に関連する事柄を、集まったみんなで一緒に考える場を提供できればと考えています。

普段の生活の中で考えることは無いけれど、ちょっとしたキッカケで生活の質は変わるということを建築を通して感じてもらえればと考えています。

具体的にはまだまだ思案中ですが、遊び感覚で紙を折って屋根を作るようなことから、普段の暮らしについて考えていければと思っています。紙を折って物を作る行為自体も楽しんでもらえるようになればと思います。

 

ただ、イベントに来て飲食して帰るだけではなく、そこにたまたま集まった人たちが村人のように仲良くなるような、そんなキッカケにもなれたら面白そうです。

 

このような試みは初なので、うまくいくかは分かりませんが、、、先のジャンクション的な立地条件も活かし、多くの方々の共感の輪を広げていくことが何よりです。

 

五所川原の陶工房ゆきふらし

また、今回は自遊木民族珈琲のお店の一角で五所川原市にて活躍する「陶工房ゆきふらし」さんの展示販売を行っていました。

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普段は、五所川原の金木町にある太宰治疎開の家として見学も可能な斜陽館のすぐそばにて、常設ギャラリーとして展示販売を行っています。

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陶器として見るのは初ですが、UDU(ウドゥ)という民族楽器も展示されていました。

二つ空いた穴を片方ずつ手の平で叩き、ベース音のような低い音でリズムをとる打楽器です。一見花瓶にしか見えませんでしたが、、、

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ゆきふらしさんも9月1日の「CAMP MARKET」に参加されるようなので、お時間あればお立ち寄りください。

 

 

自遊木民族珈琲

住所:青森県上北郡野辺地町家ノ上90

 

陶工房ゆきふらし

住所:青森県五所川原市金木町朝日山317-9